6月にもなって内定0の国立大学生さん......

《イントロ》
ぼくは世間の流れに逆らって生きることでアイデンティティを確立しようとする弱い人間なのですが、そんな奴は人生における様々な場面で苦労することになります。その最たる場面が「就活」であることは、経験した方はもちろん未経験の方でも容易に想像がつくでしょう。とはいえ就活から逃げる選択肢をとれるほどの才能も無いので、頑張って就職先を探しています。強くなんかないけど、いつか御社を捕まえたい人の参考になればと、その経過報告を書かせていただきます。


①3回生夏
昔のことは知りませんが、最近では学部卒でも「インターン」→「早期選考」で就活を終える方が非常に多いらしいです。というかインターンを受ける学生が増えたそうですね。理由は明らかです。ここ最近、とりあえずインターンに行っとけという圧が日本全体を覆っているからです。就活の方から学生に迫ってきています。
ぼくは当然そんな圧に負けたくないと思っていました。私から近づくまで待ってよ。就活の方からそれ以上近づかれたら割れちゃう(アイデンティティが)。


②3回生2月
本選考が始まる時期です。しかし自分の強みは無いし、そもそもやりたい仕事なんか無いし、本当にエントリーシート(ES)が書けませんでした。ぼくは理系の学科に在籍しているので、周りはほとんど大学院に進みます。ふだん友人を頼ってばかりだったぼくは、ひとりぼっちで何かを成し遂げる体験をしたことがありません。
それならあなたも院進して研究しながら就活を先延ばしにすればいいじゃないかと思う方もいるでしょう。でもそれじゃつまらない。そこに気付いた者勝ちだと、ぼくは思っていました。ESは出していません。


③3回生3月
この月の頭に、弊学にて多くの企業が出展する説明会が行われました。大学ならぼくの行動範囲内なので重たい腰を上げて出向かいました。1社聞いたらダルくなって帰っちゃったけど。まぁその1社だけはとりあえずES書くか~となっただけでも大きいかなと思います。実際に出したのは4月中旬だったけど。
そもそも手当たり次第にエントリーすることに対してめちゃくちゃに嫌悪感を抱いていました。面倒くさい気持ち5割、ダサいなという思いが5割です。俺は1社出してそこから内定もらって就活を終えるかっこいい人間なんだと思っていました。小さいけど誰にも負けない何かがあるの。
でも本当はデカいところ2つ受けて1社ES落ち、もう1社1次面接落ちてます。
嘘の1つでもつけば企業にとってはプラス!プラス!だったんでしょうけどぼくにとってはマイナスなのでつけなかったです。


④4回生4月~5月
いよいよ圧に負けだしたぼくは、先述の企業に加えて2社に出願しました。名前を聞いたことがある某製薬企業と、マイナビでいつの間にかブクマしてたメーカーです。どちらもESは通りました。
製薬企業の方は、適性検査を会場で行うタイプだったので面倒くさくなって行きませんでした。人によっては自宅のPCで行うより会場で行う方が気分爽快なのかもしれませんが、どうしようもない性格のぼくにとっては難行苦行の代物でした。
メーカーの方は1次面接で落ちました。ナメてかかってました。ミジンコみたいな会社だと思ってました。
説明会に行った会社は2次面接通過しました。やっぱり俺はパッと受けてパッと内定もらうタイプの人間だったんだと思いました。この会社の面接官は優しく刺激的で、温厚篤実エキセントリックな方だらけで、ぼくも強がる素振りを全身まとって太刀打ちできました。面接官って素直なだけだと刺激が強くてクラクラしちゃいますよね~


⑤4回生6月上旬
最終面接がありました。最寄りのバス停から本社まで直進だけだったので不安に駆られてソワソワしましたが、何とか強気な態度で奇襲を仕掛けて仇討ちしに行けました。
落ちました。面接って難しいですね。単純明快複雑怪奇な代物だと改めて感じました。しっかり企業研究もしていたので、敗因は分かりません。こんなに泣きたい時にもニコニコ笑ったりするの。
でも心は傷ついちゃうの
傷つけちゃうの
純情プレパラート

頭の中は
いつも1人の
純情プレパレード